2009年06月18日
精密射撃におけるTYPE96について
最近ようやく安定して180点台を出せるようになってきました。
(それでも未だ目標の190点台には手が届きませんが
)
ですがある一定の成果が出たものとしてここにそのメモを記してみようと思います。
使用銃はTYPE96と蔵前弾の組み合わせです。
勿論これで本番でも同様の点数が出せるかどうかは別の問題です。
しかしながらAPS競技において重要なファクターである『銃への不安感』は軽減されそうです。
では『銃への不安感』とは何でしょうか?
それは多くのシューターが悩み頭を抱える永遠のテーマ、「フライヤー」です。
定説ではフライヤーの原因は「BB弾の精度のバラつき」と言われています。
これは何某かの方法で選別する事により軽減させる事が出来ると言うのも納得出来る話です。
蔵前工房舎から精度の高い選別器やBB弾も発売されています。
しかしながらAPSカップにおいて未だ多くのトップシューターがこのフライヤーに頭を抱えています。
では彼らは弾の選別を行っていないのでしょうか?
いえ、歴史あるAPSカップで上位進出を狙うシューターの殆どが選別しているにも拘らず、この問題が解決されない。
それは何故なのか・・・?
私はBB弾の発射装置である銃に何らかの原因があるのではないのか?と考えてきました。
TYPE96はホップ銃です。
APS競技においてホップの役目はBB弾を、より集弾させるための機構と考えます。
ホップ銃の肝は「ホップパッキン」です。
そのホップパッキンをきちんと作用させるのに重要な事は「余計な油分を付着させない事」です。
油分が付着すれば当然ホップの掛かりは一定ではなくなり、その意味がなくなります。
勿論パッキン交換の際には厳重な管理の下、油分等の付着を避けて作業している筈です。
にもかかわらずフライヤーが発生してしまうのは何故か?
銃の中で油分のある所といえば『シリンダー内部』です。
シリンダーの中には「グリスやシリコン(スプレー)」によって潤滑しやすいようになっています。
しかしながらこれらの【油脂は気化や飛沫となってノズルから噴出】しないのでしょうか?
シリンダーをO/Hできる方であればお分かりと思いますが、スプリング・スプリングガイド共に滑らかな材質です。
ピストンヘッド・シリンダー内壁も決して摩擦抵抗が高いわけではありません。
油膜の不均一化によりピストンスピードに差が発生する事はないのか?
同じく気温差による油分粘度の変化による差は発生しないのか?
逆に油脂によって抵抗は増さないのか?
疑問に思った私は【シリンダー一式を脱脂】してみました。
結果は過去の記事のとおりです。
フライヤーの激減によって『プレート満射は常識』となりました。
結果として恐ら次の様な理由では無いかと考えます。
【油分除去によりピストンスピードを変化させる要因を排除し、その速度が安定した】
【BB弾そのものと、これを介したパッキン・バレルへの油分付着が無くなり安定したホップが掛かる】
勿論『弾速は低下』します。
しかしホップの掛け具合で弾は直進します。
むしろ弾速が低下した事で(スコープ越しですが)弾道が良く見え、着弾に自信が増します。
この方法は余計なパーツ代も掛かりませんし、誰でも出来る事です。
時間も掛かりません。
それでも高精度なBB弾を併せて使用する事も重要です。
但し私のTYPE96はノーマルですし多くの検体で確認した訳では無いですから、必ず同様の結果が得られるとは限りません。
残念ながらライフルは各雑誌等での扱いも小さく、注目度も低い様です。
出来ればもう少しライフルも盛り上げていきたいと思います。
生意気なようですが、同じTYPE96愛用者の方に参考になればと思い公開しました。
(それでも未だ目標の190点台には手が届きませんが

ですがある一定の成果が出たものとしてここにそのメモを記してみようと思います。
使用銃はTYPE96と蔵前弾の組み合わせです。
勿論これで本番でも同様の点数が出せるかどうかは別の問題です。
しかしながらAPS競技において重要なファクターである『銃への不安感』は軽減されそうです。
では『銃への不安感』とは何でしょうか?
それは多くのシューターが悩み頭を抱える永遠のテーマ、「フライヤー」です。
定説ではフライヤーの原因は「BB弾の精度のバラつき」と言われています。
これは何某かの方法で選別する事により軽減させる事が出来ると言うのも納得出来る話です。
蔵前工房舎から精度の高い選別器やBB弾も発売されています。
しかしながらAPSカップにおいて未だ多くのトップシューターがこのフライヤーに頭を抱えています。
では彼らは弾の選別を行っていないのでしょうか?
いえ、歴史あるAPSカップで上位進出を狙うシューターの殆どが選別しているにも拘らず、この問題が解決されない。
それは何故なのか・・・?
私はBB弾の発射装置である銃に何らかの原因があるのではないのか?と考えてきました。
TYPE96はホップ銃です。
APS競技においてホップの役目はBB弾を、より集弾させるための機構と考えます。
ホップ銃の肝は「ホップパッキン」です。
そのホップパッキンをきちんと作用させるのに重要な事は「余計な油分を付着させない事」です。
油分が付着すれば当然ホップの掛かりは一定ではなくなり、その意味がなくなります。
勿論パッキン交換の際には厳重な管理の下、油分等の付着を避けて作業している筈です。
にもかかわらずフライヤーが発生してしまうのは何故か?
銃の中で油分のある所といえば『シリンダー内部』です。
シリンダーの中には「グリスやシリコン(スプレー)」によって潤滑しやすいようになっています。
しかしながらこれらの【油脂は気化や飛沫となってノズルから噴出】しないのでしょうか?
シリンダーをO/Hできる方であればお分かりと思いますが、スプリング・スプリングガイド共に滑らかな材質です。
ピストンヘッド・シリンダー内壁も決して摩擦抵抗が高いわけではありません。
油膜の不均一化によりピストンスピードに差が発生する事はないのか?
同じく気温差による油分粘度の変化による差は発生しないのか?
逆に油脂によって抵抗は増さないのか?
疑問に思った私は【シリンダー一式を脱脂】してみました。
結果は過去の記事のとおりです。
フライヤーの激減によって『プレート満射は常識』となりました。
結果として恐ら次の様な理由では無いかと考えます。
【油分除去によりピストンスピードを変化させる要因を排除し、その速度が安定した】
【BB弾そのものと、これを介したパッキン・バレルへの油分付着が無くなり安定したホップが掛かる】
勿論『弾速は低下』します。
しかしホップの掛け具合で弾は直進します。
むしろ弾速が低下した事で(スコープ越しですが)弾道が良く見え、着弾に自信が増します。
この方法は余計なパーツ代も掛かりませんし、誰でも出来る事です。
時間も掛かりません。
それでも高精度なBB弾を併せて使用する事も重要です。
但し私のTYPE96はノーマルですし多くの検体で確認した訳では無いですから、必ず同様の結果が得られるとは限りません。
残念ながらライフルは各雑誌等での扱いも小さく、注目度も低い様です。
出来ればもう少しライフルも盛り上げていきたいと思います。
生意気なようですが、同じTYPE96愛用者の方に参考になればと思い公開しました。
Posted by 練習番長
at 02:35
│Comments(4)
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今回は1~2ヶ月に一回不定期ではあるが、仲間内でAPSカップ形式の練習会を行っていて、そのときの結果を報告しようと思う。練習会はライフル競技、ハンドガン競技の両方行われ、私はそ...
6月21日の成果Ⅰ ライフル&検証編【Mr.SevenのAPS挑戦記】at 2009年06月22日 06:55
この記事へのコメント
ドラゴンさん、こんにちは。
さすがドラゴンさん。結果を出されているので説得力がありますね。今まで可動部には注油するのは常識と思い込んでいた自分が恥ずかしいです。
早速、今度の日曜の練習会で試してみたいと思います。その結果は次のブログの記事でご報告します。
ドラゴンさんの顔に泥を塗る事にならないよう頑張りたいと思います。
さすがドラゴンさん。結果を出されているので説得力がありますね。今まで可動部には注油するのは常識と思い込んでいた自分が恥ずかしいです。
早速、今度の日曜の練習会で試してみたいと思います。その結果は次のブログの記事でご報告します。
ドラゴンさんの顔に泥を塗る事にならないよう頑張りたいと思います。
Posted by Mr.Seven
at 2009年06月18日 11:30

Mr.Sevenさん こんにちわ。
この方法は数丁を使って比較検討し、成果があったものなのでそれなりに自信は有ります。
少なくとも『無用なトラブル』が発生する可能性は大きく減る筈です。
あと【ポイントはホップの掛け具合】です。
これは銃の個性によって多少違いが有ります。
日曜日まで少ししかありませんが是非お試し下さい。
この方法は数丁を使って比較検討し、成果があったものなのでそれなりに自信は有ります。
少なくとも『無用なトラブル』が発生する可能性は大きく減る筈です。
あと【ポイントはホップの掛け具合】です。
これは銃の個性によって多少違いが有ります。
日曜日まで少ししかありませんが是非お試し下さい。
Posted by ドラゴン
at 2009年06月18日 22:28

ドラゴンさん、こんにちは。
「ホップの掛け具合」了解しました。
幸い明日は午後から休みが取れたので、ホップの調整を念入りにやりたいと思います。
「ホップの掛け具合」了解しました。
幸い明日は午後から休みが取れたので、ホップの調整を念入りにやりたいと思います。
Posted by Mr.Seven
at 2009年06月19日 18:28

ドラゴンさん、こんばんは。
今日のAPSの仲間内練習会でドラゴンさんの記事にあった通りにシリンダー完全脱脂を試した所、なんと三丁中二丁で180点を超えることが出来ました。今まで180点に届いたことのない私が、こんな点数が取れるなんて自分でも未だに信じられません。これもドラゴンさんの記事とアドバイスのお陰です。本当にありがとうございます。
今、今日の記事を書いている所です。今夜か明日には投稿しますので、お暇があったら覗いてみてください。
今日のAPSの仲間内練習会でドラゴンさんの記事にあった通りにシリンダー完全脱脂を試した所、なんと三丁中二丁で180点を超えることが出来ました。今まで180点に届いたことのない私が、こんな点数が取れるなんて自分でも未だに信じられません。これもドラゴンさんの記事とアドバイスのお陰です。本当にありがとうございます。
今、今日の記事を書いている所です。今夜か明日には投稿しますので、お暇があったら覗いてみてください。
Posted by Mr.Seven
at 2009年06月21日 21:35
